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「貼り箱」をつくる③

今回の冬季オリンピック、個人的に“カーリング”をよくテレビで観戦しました。

「これ?スポーツ?」と思いながらも、定跡通りの一投だけでなく勝負どころのかけ引きなど

結果はどうあれ、日本代表の試合に熱く引き込まれました。

氷上のチェスとも言われ、マインドスポーツとして世界では親しまれているのだそうです。

第3回目となる「貼り箱ができる工程」をご紹介させて頂きたいと思いますが

今回は、「貼り箱」の名の通り「糊(のり)付け・貼り」工程です。

貼り箱を作る際、接着剤として糊=膠(ニカワ)を使用するのですが

ニカワは気温・湿度にとても敏感で、濃度や塗布量のバランスを毎回確認し

紙質や状況によって素早く貼り合わせなければ良い箱はできません。

物性表や仕様書もあるのですが、職人の勘ピューターが一番の頼りです。

弊社には貼り機が 2台あり、先ず「手貼り式 自動糊付け機」をご紹介させて頂きます。

ボール紙の四隅をテープ止めした物を、裏面に糊のついた化粧紙に

手作業でひとつひとつピンポイントで置き、摩りながら貼っていきます。

熟練の手技感覚と根気、集中力が必要となります。

次にご紹介する貼り機は、「手差し式 半自動貼り機」です。

一連の流れは同じなのですが、ボール紙を貼り合わせる工程や手作業で摩る工程など

人に代わって機械が作業してくれるため、少人数での製造が可能です。

弊社では小ロットのご注文やお急ぎのご注文、または大口のご注文など

機械を使い分けることによってお客様のご要望にお応えできるよう努めております。

また、糊付け・貼り工程は女性のみで作業しており、女性ならではの細やかさや丁寧さは勿論の事

主婦目線での「もったいない・大事にする」といった誠実な箱作を心掛けています。

お客様オリジナルの貼り箱、一度パオシスで作ってみては、いかがでしょうか。