パオシスWebサイト

ひとりごと⑧ (信じる)

温暖化の影響で日本が亜熱帯になってきているのか、今年の夏は

スコールの様な大雨が各地で降りました。

テレビの緊急速報で「記録的短時間大雨」なんて字幕、ビックリです。

さて今回は、ブログ管理者である私の実体験を書かせて頂こうと思います。

数年前、あるお客様専用の部材がメーカでの生産終了、廃盤になりました。

海外への輸出品でもあったため、規制物質や環境・品質基準などクリアしなければならない

ハードルがたくさんあり、容易に部材変更が出来ませんでした。

代替品(同等品)をすぐに探して、お客様へご説明させて頂きにお伺いしたところ

『同等品であるか比較がしたいので現行品(廃盤)の資料(物性表)が欲しい』と言われました。

実を申しますと、この部材は加工品で、メーカーより弊社が入荷するまでに

間を何社も通っており、代替品を探す過程で私も資料の取り寄せを尋ねた事がありましたが

「廃盤商品なので資料を渡すことが出来ない」と回答頂いておりました。

私は正直にお客様へ経緯をご説明させて頂きましたところ、あるお話をして頂きました。

『電化製品が好きで休みの日に量販店へ行き、売り場の担当者にいろいろと質問をするのだけど

「売ろう」とするセールストークばかりで、私のしつこい質問に時折、嫌悪感を出す人がいた。

別の日、友人との会話の中で古い車に乗っているので、取扱説明書がないと言っていたことが気になり

知り合いでもない某ディーラーに問い合わせたところ、古い車なので原本ではないがと

コピーを送ってくれた事がある。販売のプロというより人としての誠意を感じたよ。

もし、あなたが「資料の提出が無理」と言うなら、私は信じますよ。』と仰いました。

相手を信じるということは、期待するという意味だけではなく、その結果をも全て受け止める

責任や覚悟が必要だと思います。

信じて下さると言って頂いた時、私自身が誠意をもって必死でお客様の事を考えベストを尽くしたかと思うと

ただ担当者に確認しただけという至らない事に気づかせて頂きました。

最終的に、間に入っている会社を飛ばしてメーカーに直接交渉し資料を頂く事が出来ましたが

私自身がお客様の人を信じきる覚悟を誠意ある姿によって学ばせて頂きました。

相手を信じきる勇気・・・まだまだ努力が足りません。